◆『蜩ノ記』(葉室麟、祥伝社文庫) 作者・葉室麟(62)は北九州生まれの元地方紙記者。『蜩ノ記(ひぐらしのき)』は2年前の直木賞作。 江戸後期、豊後・羽根(ぶんご・うね)藩(現在の大分県の一部)の檀野庄三郎は、藩邸内で同僚相手に刃物沙汰を起こし…
木内昇の『櫛挽道守(くしひきちもり)』を読みました。直木賞作家(2011年『漂砂のうたう』)だけあって、リズムの良い、拍子をとるような、それでいて抑え気味な文章の運びは見事、斜め読みなどではなく、真摯にじっくりと読み干した1冊です。 時代は黒船…
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