2014-01-01から1年間の記事一覧
2014年11月13日付「スポーツ報知」に、わが師匠の近著の書評を書かせてもらいました。(以下の記事PDFが不鮮明なので下段にテキスト掲示します) 「プロ野球黄金期」のクロニクル 著者・山室寛之氏は、ボクが読売新聞社会部の駆け出し記者時代に、警視庁記者…
朝日新聞で夏目漱石「こころ」の<100年ぶり連載>が終了した9月末、オピニオン面の「朝日川柳」に、こんな一首が選ばれていた。 ☆先生も奥様だけには言いません 千葉県 村上健 なるほど、漱石「こころ」に出てくる先生は、「私」宛てに遺した長い長い手紙の…
今回のブログは、「落陽」と「ご来光」を中心に書いてみようと思う。 というのは、 初日、山頂から燃えるような夕陽を眺めた感動さめやらぬまま、翌朝、再び神々しいご来光に手を合わせる僥倖と遭遇できたから。長い登山経験の中でも、これほど鮮烈なのはち…
2014年10月4日読了 時代は元禄、陸奥の国の永津野藩と香山藩は、かつては主従の関係にあったが、関ヶ原の戦を機に、いがみ合うようになる。永津野藩の重臣、曽谷弾正は、山間部で養蚕業を起こすなど財政の立て直しに手腕をふるう一方で、「牛頭馬頭(ごずめ…
最後のコラムから、もう1年がたつんですね。次のアーカイブができますよう、積極的に書き続けます。
2014年9月14日。『影法師』(百田尚樹、講談社文庫)を5日間で読了。百田には珍しい時代小説だ。文章に無駄な脂肪がなく、さらりと読め、かつ面白かった。 『永遠の0』に通じる「義とは何か」 NHK経営委員としての百田の発言が、政治的中立を逸脱し右寄りだ…
桜庭一樹『私の男』(文春文庫)読了。封切られた同名映画が話題になった。その映画に好きな女優二階堂ふみが出演している。さっそく文春文庫を手に取った。 1993年の奥尻地震で家族を亡くした9歳の「花」は、紋別に住む親戚の25歳の男、淳悟に引き取られ養…
今夏は、ほんとうに雨が多い。それも週末に集中して降る。嫌になる。 豪雨の予報で直前に中止したり、出かけてはみたもののやはり悪天候で引き返したり、登山計画は台無しになってばかりだ。平地でのゴルフさえも5回に4回は、傘ではどうにもならないくらいの…
合格通知が届き、とにもかくにもホッとしています。 朝日新聞とBenesseが共同実施している「語彙・読解力検定」を受けました。上から2番目のランクの「準1級」。最近は、大学入試や入社試験で、この検定資格を加点あるいは一定考慮するケースも増えているそ…
久しぶりのBook Review。『村上海賊の娘』を2014年6月19日読了。 時は天正4年(1576年)。京都から西に勢力を伸ばそうとしていた織田信長は、大坂本願寺(現在の大阪城の場所)を激しく攻めたてる。<いわゆる「石山合戦」。この部分は、NHKの大河ドラマ「黒…
「死に損ないのくそじじい」 修学旅行で長崎を訪れた横浜の中学生が、爆心地周辺を案内していた被爆者で語り部の森口貢さん(77)に「死に損ないのくそじじい」などの暴言を吐き、森口さんが学校側に抗議した、というニュースが流れた。(2014.6.7) なんと…
この6年で7回目を迎えた「東京・大人の夜行軍」。長野県松本深志高校の郷友会伝統行事だった夜行軍(ひと晩に数十キロを集団踏破)を、在京のOB・OGが「大人向けに、距離を縮めて」復活させたものだ。「終点は終夜営業の寿司屋とし、始発電車まで飲む」を条…
2014年ゴールデンウイーク、八ヶ岳の編笠山、西岳を1泊2日で登って来ました。頂上付近はまだ雪が50㎝ほど残り、アイゼンを履いた靴が膝までもぐる悪い状況。登り、下りとも意外に苦労しましたが、冬山の名残と春山の兆しを両方味わってきました。
◆『蜩ノ記』(葉室麟、祥伝社文庫) 作者・葉室麟(62)は北九州生まれの元地方紙記者。『蜩ノ記(ひぐらしのき)』は2年前の直木賞作。 江戸後期、豊後・羽根(ぶんご・うね)藩(現在の大分県の一部)の檀野庄三郎は、藩邸内で同僚相手に刃物沙汰を起こし…
木内昇の『櫛挽道守(くしひきちもり)』を読みました。直木賞作家(2011年『漂砂のうたう』)だけあって、リズムの良い、拍子をとるような、それでいて抑え気味な文章の運びは見事、斜め読みなどではなく、真摯にじっくりと読み干した1冊です。 時代は黒船…
最近読んだ本を、まとめておきます。(一部FBにアップ済み) 【2014年2月21日公開】ソチ五輪。朝方まで会社でLIVE映像観ながら新聞作り。タクシー帰宅すると、疲れてるのに、なぜか目は冴えちゃうんですね。読書がすすむクンったらありゃしない。『ミッドナ…