まるしん's diary

丸山伸一のブログです。日常の出来事(主にプライベート)、読書・映画評などを綴ります。

【山の記録】九重山群=久住山、中岳

ノリウツギ群生する九重山群へ

阿蘇くじゅう国立公園の北の一角に連なる山群「九重山(くじゅうさん)」。その代表格が、昔から神体山として崇められてきた久住山(1786.6m)だ。九州本土最高峰の中岳(1791m)も、すぐわきに位置している。2015年8月1日(土)、快晴、猛暑(下界は35度)の中、マイカーで牧の戸峠(1330m)まで行き、ノリウツギの群生美しい山道を登った。<下の写真は久住山頂で筆者>。f:id:maru7049:20150801122818j:plain

7:20 マイカーで福岡市内の家を出発

9:30 牧の戸峠駐車場(大分県九重町九州自動車道九重ICから20キロ)。ほぼ満車。大型バスなども停まっていて、山頂の混雑が予想される。

9:40 歩き始める。コンクリートで整備された歩きやすい登山道が岩、土の本格的山道になり、急なはしごを降りると湿原のような広い平地に出た。下の写真をご覧あれ、西千里浜と呼ばれる一帯で、快適なウォーキングだ。

 

f:id:maru7049:20150801112948j:plain

 

10:40 星生山(ほっしょうさん)分れ。この後、再び岩の道を登る。

10:55 久住分れ避難小屋。スタートからここまで1時間25分、休みなしで到着した。ここは久住山への登山道と、諏峨守越、法華院温泉方面への道とが分かれるところ。広く平らに整地されており、南側の展望が大きく開けている。次の写真は久住山だが、そこへのルートがはっきり見える。

 

f:id:maru7049:20150801115825j:plain

f:id:maru7049:20150801131817j:plain

11:15 久住分れを出発、登山道ばかりか山全体をノリウツギの白い花が覆っている。6月はミヤマキリシマのピンク色で山が染まるが、それが終わるとノリウツギ一色だ。拡大写真が以下。

f:id:maru7049:20150801113302j:plain

これもノリウツギ。天狗ヶ城からの帰路、三俣山(1744m)方面を撮影。

f:id:maru7049:20150801143740j:plain

 

久住山の周辺で見つけたほかの高山植物の写真もまとめて載せておく。

 (ママコナ)↓

f:id:maru7049:20150801150105j:plain

 (サイヨウシャジン)↓

f:id:maru7049:20150801150541j:plain

 (不明。ミヤマキリシマだという人も=花は終わり、赤い実をつけている)↓

f:id:maru7049:20150801141434j:plain

 

久住山のいただきに立つ

 11:40久住山の山頂(1786.5m)に立つ。360度の展望は素晴らしいのひと言。特に北側(三俣山、北千里浜、中岳方面)にはガスもなく、緑濃い九重山群の山深さが目に焼き付く。西側の扇ヶ鼻(1686m)方面も最初はガスにさえぎられていたが、次第に眺望が良くなってきた。

f:id:maru7049:20150801122506j:plain

さっそく、昼食。牧の戸峠の売店で買ってきた「山賊おにぎり」(200円)二つと「かぼすこしょうの魚肉ソーセージ」(180円)を食す。四角くにぎった山賊おにぎりには、梅干し、辛子高菜、佃煮こんぶ、たくわんなど塩っ辛い漬物類がふんだんに入っていて、汗をかいた体にはうれしい。「なぜ山賊なんて名前を?」と、帰り際に店のおばさんに聞いてみたが、「なんとなく、そう付けちゃったのよ~、ウフフ」でした。

下の写真は、その山賊おにぎり。梅干しが顔を出しているのがいい。なお、クツはくるぶしが出るマムートの岩場用を新調した。ソールのフリクション(摩擦)が効き、岩はもちろん、砂利土や粘土質の道でもすべらない。ブーツタイプと違って平地で歩きやすいのもいい。「登山靴は足首を保護するタイプを」という常識を変えるかも。

f:id:maru7049:20150801124304j:plain

 

そうこうしているうちに、地元の保育園児、小学生低学年の子供たちが引率の教師とともにどんどん上がってきて、広い頂上もちょっとした遊園地なみの混雑になった。子供は元気だが、引率の若い教師が一番バテていた。そろそろ退散しようと、12:15、頂上を後にした。

 

f:id:maru7049:20150801130203j:plain

対照的な二つの池

中岳(1791m)に向かう途中、二つの池と遭遇した。

一つは「空池(からいけ)」。その名の通り水はなく、草に覆われている。下の写真。後方は久住山で、下りてきた道がはっきりと見える。

f:id:maru7049:20150801132418j:plain

もう一つが「御池(おいけ)」と呼ばれる火口湖で、こちらは緑色の水を満々とたたえ、周辺の山を逆さに映し出している。風もなく、静寂、水面は揺れない。ひと泳ぎしたいくらいの美しさだ。

f:id:maru7049:20150801133315j:plain

f:id:maru7049:20150801132637j:plain

御池の周りをゆっくりと半周して12:50、稜線に出る。

こんな景色も。山肌が白いのは火山活動が活発なためか、稜線からは水蒸気のようなものが上がっている。

f:id:maru7049:20150801131617j:plain

12:55、九州本土で一番高いという中岳山頂。こちらは人が少ない。「中岳」という命名自体が「久住」には負けているもの。でも景色は久住山よりいいかも、である。南西方向を見ると、眼下に今めぐってきた御池、左に久住山、右手前に天狗ヶ城、奥に星生山、中央奥に扇ヶ鼻…。見飽きない。

f:id:maru7049:20150801134756j:plain

中岳山頂で自撮りww。近すぎる。

f:id:maru7049:20150801134543j:plain

13:15 中岳を後にし、稜線を天狗ヶ城(1780m)に向かう。10分ほどで到着。さて、ここからは下山だ。この日は軽い荷物とマムートのおかげか足が軽く、休憩いらず。ストックも使用せず。往路でも通った久住分れを過ぎ、一気に下る。

 

再び西千里浜の平原を歩く。気持ちいい。右手に星生山。今回の山行も終盤だ。

f:id:maru7049:20150801113425j:plain

牧の戸峠の駐車場も見えてきた。頭の中はビール、ビール、ビール、ビール、ビール、と早鐘のように声が飛び交い、牛並みのよだれが出そう。

 

f:id:maru7049:20150801154227j:plain

15:05駐車場帰着。気温は29度だそう。暑い。運転手なので、売店でノンアルコールビールを飲みました。ぷしゅっ、ぐびぐび、ぷはーっ、サイコーーッ!はいつもながらの祝辞です。

      おしまい。(福岡市のクライミングジムで一汗流した8月2日夜記す)