まるしん's diary

丸山伸一のブログです。日常の出来事(主にプライベート)、読書・映画評などを綴ります。

大人の夜行軍

 

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 この6年で7回目を迎えた「東京・大人の夜行軍」。長野県松本深志高校の郷友会伝統行事だった夜行軍(ひと晩に数十キロを集団踏破)を、在京のOB・OGが「大人向けに、距離を縮めて」復活させたものだ。「終点は終夜営業の寿司屋とし、始発電車まで飲む」を条件に加えたのは言うまでもない。

 

 今回は23日午後11時、新宿御苑「ディー・カッツェ」を出発。参加者は途中合流も含め13人。新宿通りから四谷三丁目で靖国通りに出て、市ヶ谷(市ヶ谷八幡)、九段下(靖国神社)、神田(神田明神)、御茶ノ水、上野(上野恩賜公園)と回って浅草まで。

 

(歩け、歩け)

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(住宅街も、歩く、歩く)

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(終電後の御茶ノ水駅の上を通過。まだまだ歩く)

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 以前、安曇野在住の大先輩に聞いた話だが、戦前(松中時代)にも「夜行軍」(という名前だったかは忘れたそうだが)はあり、夕方から翌朝までに山を越え、川を渡り、50~60キロを歩いたという。「貧乏な農家に育った」という先輩は、蒸かしイモをポケットに入れ、なんと、背中にたすき掛けで一升瓶を背負って(中身は飲用水)歩きとおしたという。それに比べれば、我々のは「行軍」というより「行楽」。

神田明神着)

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神田明神から男坂階段を下る)

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(人っ気のない上野公園を歩く、歩く)

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(そして浅草。演芸ホール前で一休み)

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雷門に到着したのは午前3時前。行程は12キロほどだった。万歩計を見ると1万3500歩。これはちょうどゴルフのワンラウンドくらいだが、足の付け根内側が少々痛い。

 

さっそく寿司ざんまいで、飲む、食う、語る。一瞬、寝落ちする者あり。午前5時の始発電車に乗るべく店を出ると、さわやかな朝の光と風が…。

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1週間の労働の疲れを背負ったまま、金曜夜の行軍に臨むのは、年齢的にもつらくなってきた。だが、歩きとおした後、生ビールを飲み干す瞬間に、<苦行(それほどでもないか)の後には快楽(それほどでもないか)が待つ>を実感する。

 

そして思うのだ。<この満足感は、山登りと同じだ!>