まるしん's diary

丸山伸一のブログです。日常の出来事(主にプライベート)、読書・映画評などを綴ります。

八ヶ岳~編笠山・西岳~2014.4.26ー27

【トップの写真は、青年小屋から振り返る夕刻の編笠山】 

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  われらがD山岳部が最初、GW登山として計画したのは北アルプス常念岳蝶ヶ岳。しかし今年は雪が多く、表銀座の東南斜面とはいえ三俣、一ノ沢から登るのは容易ではないと聞いて計画変更。八ヶ岳の編笠山(2,524m)から西岳(2,398m)を回る1泊2日の山行に出かけた。

 参加者は太田芳登、舟田好範、藤原明彦の、わが同期3氏と、矢野恵理子、初参加の堀口育代の2女性を入れて6名。宿泊する青年小屋は、我々6人が今シーズン最初の客(つまり4月26日が今シーズンのオープン日)だそうで、ひょっとするとGWのしょっぱなでもあるし、すし詰め状態であろうか、と覚悟して出発だ。

 

 【第1日=4月26日・土曜日】

午前6:30  JR新宿駅発あずさ71号(臨時)乗車。(座席指定がとれ、席で待ち合わせ)

  8:40  小淵沢駅着。快晴。気候は最高。タクシー2台に分乗して「観音平」へ(約15分、3,300円)。タクシーのドライバーの話では、「お客さんたちが今年、観音平まで乗せる初めての客」(当たり前だ)、「シカが増えて困っている。道すがら、出会うよ」(実際には糞を見ただけ)。観音平にはマイカーが20台くらい停まっている。

  9:15  観音平から登り始める。樹林帯の中の道。雪はなし。いつもながら、登り始めの1時間は息が切れ、きつい。

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  11:15  押手川分岐。宿を予約したとき、電話口の女性が「押手川より上は雪が50センチくらい残っていて、しかも腐っているのでアイゼンでも歩きにくい」とアドバイスしてくれた。その通り、雪と遭遇。さっそくアイゼンをはく。

  13:10  編笠山山頂(2,524m)。森林限界を超えたころから山頂までの雪道の急登が、予想以上にきつかった。息を切らして山頂へ。晴れ、雲多し、と思っていたら、淡雪が降ってきた。我々を歓迎するかのように、約30分の冬山。それぞれ持参した弁当、おにぎり、インスタントラーメンなどで昼食。甘さたっぷりのロイヤルミルクティーを熱くしてふるまったら、喜んでもらえた。疲労回復と寒さ対策に効果あり。眺めは最高。権現岳が目前にあり、その向こうに北八ツまでのほぼ全山を望める。南アルプス方面、手前の小淵沢盆地などもばっちり。少々、春霞が邪魔したが。

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  14:20  頂上発→14:45  青年小屋到着。この下りも歩きにくかった。小屋は予想に反して宿泊者30人ほど。われわれ6人は、練炭コタツのある6畳間(8人用)をあてがわれることになり、喜ぶ。夕食は18:00過ぎから。終えて部屋に戻り、炬燵晩酌。それでも20:00には消灯・就寝したが、となりの部屋のおばはんたちが遅くまでべちゃくちゃ、酔っぱらったジジイが間違って夜中に部屋の障子をガラッと開ける(矢野さん「あー、違う、部屋間違ってますよー」と一喝)など、相変わらず「怒れる山の夜」であった。山小屋、オープン初日だからといって、水が一切出ない(水の補給どころか手も洗えない)のには参った。

 

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 【第2日=4月27日・日曜日】

  午前4:50  起床。

    5:40  朝食。この小屋は食事時間をあらかじめ決めておくのではなく、「できた時点で客を食堂へ誘導する」タイプ。ご来光見たいグループなど、早くに小屋を出る人はどうするのだろう。1杯400円の「豆から挽くコーヒー」が文句なしにうまかった。

 

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    7:00  小屋を出発。西岳方面に行くには、水場の方向へ進め、の看板があるのだが、水場への樹林帯の中の道が雪で覆われ、赤布標識も少ない上、足跡も乱れていて、すぐに道に迷う。慎重に見極めて、尾根筋へ。

    8:15  西岳(2,398m)頂上着。岩がゴロゴロの広い山頂。南アルプス方向が素晴らしい眺め。彼方に中央アルプスもくっきり。霞んだ富士山も。北アは見えなかったが。8:50 下山開始。

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    11:10  不動清水着。ここまで1時間40分で下りる予定だったが、結果的に2時間20分かかった。樹林帯の中はほとんどアイゼンが必要で、岩と土がたまに出てきて歩きにくい。終盤、アイゼンをはずしたころ、「膝が笑う」メンバーも出て、のんびり下山を決める。不動清水は、樹林帯の一角をきれいに整備した気持ちのいいところ。湧水はおいしく、汚れたアイゼン、スパッツなどを洗っていると、疲れが吹っ飛ぶ。

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    12:30  富士見高原ゴルフコースまでタクシーを呼び、小淵沢へ下る。帰りの切符を買い、再びタクシーで「道の駅」隣接の日帰り温泉へ。汗を流した後は、当然だが食堂の一角を占領し、とことん生ビールと日本酒を飲み、最後は手打ちそばで〆た。16:00過ぎの特急(全然混んでいない)で、東京を目指す。安全第一、今回もいい登山でした。