まるしん's diary

丸山伸一のブログです。日常の出来事(主にプライベート)、読書・映画評などを綴ります。

南アルプスの女王・仙丈ケ岳

 

 南アルプスの北部にあって、咲き誇る高山植物、どっしりとした威容から「南アルプスの女王」とよばれる仙丈ケ岳(3,033m)に登って来ました。2013年7月27日(土)~28日(日)。松本深志高校の同窓生を中心に、男性5、女性2の計7人パーティーでした。

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  【1日目】午前4時半、友人の車に早稲田まで迎えに来てもらって首都高、中央道に乗り、昭島でもう1人を拾って一路、信州へ。世田谷からもう1台(3人乗車)、松本から1台(1人)も、同じく伊那インターを降りて40分ほどの仙流荘前無料駐車場をめざします。合流して、10:05のバスに乗り55分、北沢峠へ。さっそく長衛小屋前キャンプ場に幕営(1人500円)、昼食です。

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  北沢峠は、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳の中間点にあり、それぞれを日帰りで往復できるベースキャンプ地でもあります。とりあえず、甲斐駒ケ岳の方へ、行けるだけ行ってみようということで、仙水峠まで登り、ガスで見えたり見えなかったりの甲斐駒主峰、脇の摩利支天などを堪能してきました。
    17:00から夕食、20:00には4張のテントにわかれて就寝です。近くのテントで、いつまでもゲームをやっていて、「右回りだと言ったのに、お前のせいで左回りになっている。どうするんだ、えっ? えっ?」と大声をあげている男性に、テントの窓越しに、「いいかげんに寝ろよ。うるさいよ。山の常識だろ」と、ソフトにソフトに意見具申した次第です。→静寂の闇に

 

 【2日目】午前3時~3時半に各自起き出し、軽くパン、即席パスタなどで食事、午前4時半に、テントと荷物をそのままにして、軽いセカンドザックで北沢峠を出発。まだ暗いので、ヘッドランプで登ります。樹林帯のきつい登りを2時間登って、ようやく六合目の尾根筋に出ました。素晴らしい見晴らし。北アルプス、八ヶ岳、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山、富士山、北岳、小仙丈…。疲れも吹っ飛びます。

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  7:30  小仙丈ケ岳(2,855m)頂上。晴れ。30人ほどでにぎわっています。ここは森林限界を超えたハイマツ帯の上にあり、風は爽やか、空気もひんやり。写真を撮った後はあわててウインドブレーカーを着こみました。

 

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小仙丈ケ岳の先から、仙丈ケ岳頂上を臨む。あとひと登り。

 

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 仙丈ケ岳(3,033m)頂上に仲間4人と午前8時55分、立ちました。360度のパノラマ。本当に言葉を無くします。上空には太ったお月様。富士山は雲海の上に少し霞んでいます。団体の登山者が多く、標識を入れての写真撮影は、順番待ちの状況。それでも、いつもながら「登ったぞ」という充足感があります。ここでタバコを一服というのが慣例でしたが、この6月5日に禁煙したため、山頂のうまい空気を思いっきり吸いました。

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 9:10 早々に下山にかかります。
 9:25 仙丈小屋でちょい休み(600円の缶ビールを1つ、すみません)。
 10:15 馬ノ背ヒュッテ。10:55 五合目(登りの道との合流点)。11:10 四合目。休みなし、どんどん下ります。

 

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 12:05 ベースキャンプの長衛小屋キャンプ場帰着。

 急いでテントや寝袋(天日干しにしておいた)を撤収し、でかい荷物を背負って北沢峠バス停までの15分を歩く。これがものすごくきつかったことを明記しておきます。
 なお、バス停は、団体客でごった返していました。13:00発のバスに乗るため、あんなに苦労して下りてきたのに、案内係りのオジサンは、来るバス来るバス、団体客を優先的に乗せるばかりで、われわれ一般乗客は後回し。「7人って、半端だな」などとニヤついて言うものだから、思わず「あなたね、13:00発のバスはどうなったの。それに間に合うように頑張って下りてきたのに、団体客ばかり乗せていて、おかしくないか。これは貸し切りバスではなく、乗り合いバスだろう。並んだ順に乗せるべきだろう」と、これまたソフトにご意見申し上げました。(オジサン、一瞬ひるんで「わかりました。次、次のやつに」。定刻から20分遅れの次のバスに我々を乗せてくれましたが、最後まで謝罪はありませんでした。)

 

 そうして、仙流荘までバスで戻り、3台のマイカーに乗り換え。渋滞が始まる前に東京へ向かうか、と議論しましたが、「もう始まっているさ」ということで、高遠城址近くの日帰り温泉へ。これが大正解。露天風呂につかって、畳の部屋でビールをぐびぐび、信州そばをつるつる、仮眠をぐーぐー。全員さっぱりして帰路についたのであります。(ちなみに、午後5:30出発で、「小仏トンネルを先頭に20キロ渋滞」をたっぷり味わい、早稲田に着いたのは、午後11:00近くでした。米倉実君、ありがとう)

 

 ◇翌日、中央アルプス檜尾岳を登山中の韓国人グループ20人が、強い風雨と低温にやられ、4人が死亡する遭難事故がありました。1日違いで山は天国と地獄になります。この事実をしっかりと受け止め、今後も安全登山を目指すことを誓います。