まるしん's diary

丸山伸一のブログです。日常の出来事(主にプライベート)、読書・映画評などを綴ります。

大人の夜行軍(2013.5.31)

 

 長野県松本深志高校には、出身中学を同じくする「郷友会」ごとに、夜を徹して数十キロを歩きとおす「夜行軍」なる伝統行事がありました。ボクの卒業した松島中学には、それほど組織立った郷友会はなかったけれど、塩尻などは盛んだった様子。今でもSSK出身の深志OBは懐かしそうに、しかも自慢げに夜行軍の話をします。

 

 5年ほど前、首都圏に住む深志OBのたまり場である新宿御苑の『ディー・カッツェ』で、集まったメンバーの中から「大人の夜行軍を今、都心で復活させよう」という話が持ち上がったのがそもそもの始まりで、第1回は、葛西駅をスタート地点に、富岡八幡宮を通って築地、ここで寿司を食べた後、さらに銀座、桜田門、四谷を歩いてディー・カッツェまで歩くという強行軍でした。ボクは会社帰り、背広に革靴という出で立ちだったせいか、両足の付け根が痛くなって、それまで体には自信があったのですが、この時初めてトシを感じましたっけ。

 

 その後、東京タワー&スカイツリーを結ぶ夜行軍、蒲田から川崎へ運河の夜景を見る夜行軍、など様々趣向を凝らした毎年恒例行事となり、今回は第6回だそうです。5月31日(金)午後11時、JR目白駅を出発しました。

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 総勢19人です。ボクもいます。見送りにだけ来てくれた人も。
 一行は雑司ケ谷鬼子母神、同霊園、護国寺などを通って音羽から飯田橋へ。そのまま大手町へ抜けて平将門の首塚や、建設中の読売新聞東京本社新社屋などを見て、水天宮まで歩きました。水天宮は夜間閉鎖中だったため、ここでパワースポット巡りは終了。いつものように築地の寿司ざんまいになだれ込んだのが午前4時ころでした。

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        (↑ 飯田橋付近を歩く)

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       (↑ 読売の新社屋を見上げる。高い、が、細い…)

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      (↑ 寿司ざんまいにて。寝落ちする者なし)

 

 梅雨時だというのに雨一滴も落ちず、暑くも寒くもなく、ラッキーな夜行軍でした。ボクはこの直前、浅田次郎の『一路』(上・下、中央公論新社)を読んでいたため、12キロ超を歩いている間じゅう、参勤交代は「戦地へ向かう『行軍』なり」とばかり、命がけで御供頭(おともがしら)を務めた小野寺一路のことが忘れられませんでした。

 

 最後に、6月4日のスポーツ報知「L」に私が書いたコラムを。

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